ドライブシャフトオイルについて
ドラッグスターやVMAX、BMWなどなど…
様々な車種に採用されている駆動方式だが、メンテナンスフリーということがメリットに挙げられることが多い。
メーカーの書き方が悪いのかユーザーの捉え方が悪いのかはさておき、メンテナンスフリーという言葉のままメンテナンスをしないユーザーが多い気がする。
それじゃ壊れるのは当然だし、修理代も高額になってしまう。
じゃあどうすれば良いか?
定期的なオイル交換
ざっくり書くとこんなところだけど、オイル交換をやってない人は当然、他の個所の点検もしていないので早い段階で壊してしまう。
ということで今回はドライブシャフトオイルの粘度と規格について。
交換時期は一年に1回とか10,000kmごととかそんなもん。
因みにドライブシャフトについては以下の記事が詳しく解説している。(安定の丸投げ)
はじめに
ドライブシャフトオイルはギアオイルに分類されるが、GL規格には以下のグレードが存在する。
バイク用だとGL-4とGL-5が多く使用されているが、以下のページでもう少し詳しく載っている。
これらを要約すると
「下位互換は無いので粘度と規格は守ってね!」
ということになるが、GL-4とGL-5で耐摩耗性添加剤の割合が2.5%ほど違うのが主な要因ではないかと思われる。
シングル・マルチグレードについては動粘度が純正の指定粘度を下回らなければいいんじゃないかと思うけど、添加剤の配合量が変わるので何とも言い難いところ。
主な製品
これはヤマハ純正でスペックは以下の通り
- GL-4
- SAE 80W
- ベースオイル90~95%
- 添加剤5~10%
ドラッグスターやVMAX1200はこのオイルを使用するが、個人的には80~90年代に登場したバイクに使われているイメージがある。
こっちはFJR1300とVMAX1700専用でスペックは以下の通り
- GL-5
- 80W-90
- ベースオイル90~95%
- 添加剤5~10%
大体のバイクは上記のどちらかを使えば問題ないと思うけど、他に使えるものが無いか調べてみた。
※今回はドラッグスター用に絞って調べてみた。
LIQUI MOLY
出典:https://products.liqui-moly.com/motorbike-gear-oil-gl4-80w-2.html#product-media-modal
これ今回の最有力。
スペックは
- GL-4
- 80W
- 鉱物油
- 動粘度(40°) :93,4mm²/s
- 動粘度(100°):11,4mm²/s
純正とほぼ同じスペックだけど、動粘度の記載があるのは親切だね。
日本だとこの製品の取り扱いは無い代わりに、マルチグレードのものがある。
- GL-4
- 80W-90
- 鉱物油
- 動粘度(40°) :143mm²/s
- 動粘度(100°):14,5mm²/s
値段も500ml換算だとヤマハの物と大差がないのでこれは是非使ってみたい。
MOTUL
- GL-4/GL-5
- 80W-90
- 鉱物油
- 動粘度(40°) :164mm²/s
- 動粘度(100°):21.7mm²/s
マルチグレード+GL規格2種+動粘度高め+二硫化モリブデン配合
と保護性能は非常に高そうだが燃費が悪くなりそうだよね。
MOTULはGear300という製品もあるけど、ここまでくるともはやGL-5のマルチグレードで良いんじゃないか?って気もしてきたので今回は除外。
おわりに
ドライブシャフトオイルは大体のバイクが200mlくらいしか使わないのに、500mlや1Lパッケージで売っているのは不親切だし、交換頻度も年に一回とかのレベルなので余ったオイルを保管するにしても悪くなりそうで嫌だよね。
というわけで予防的な意味も含めて交換頻度を上げるのが吉、という結論に達したので今ある物が無くなったら次から上記のオイルたちを試してみようと思う。
それはそうとブログの閲覧数がここ数か月で結構上がっているので、いつも見てくれている方々には感謝です。
月に1回更新するかどうかの面白みのないブログですが、今後とも暇なときにのお供にでも見てやってください。
以上